ロングセラー探訪:日本緑茶センター「クレイジーソルト」 ハーブ&スパイス40年

調味 ニュース 2019.11.11 11969号 01面

日本緑茶センターが販売する「クレイジーソルト」は、これ1本で味が決まる岩塩ベースのハーブ&スパイスミックス調味料。来年国内販売40周年を迎えるロングセラー商品だ。日本に“シーズニングソルト”の文化を根付かせた逸品で、幅広いメニューに手軽に使える時短調味料としても人気を博す。

クレイジーソルトは1960年代に米国に住む一般の主婦が考案。添加物は一切使用せず、キッチンにあった岩塩やハーブをブレンドして作られた。クリスマスに友人に配ったところおいしいと大好評となり、商品化に至った。パッケージに赤と緑のクリスマスカラーを使っているゆえんはここにある。

日本緑茶センターが日本の総代理店として同商品を輸入したのは80年。発売当初は「クレイジー」という名称や味になじみがなく苦戦したが、店頭でのクロスMDや試食キャンペーンで徐々に認知が拡大。パンやスナックなど加工食品への原料供給や、異業種とのコラボレーションでファン層が広がった。ファンを公言する著名人による情報発信も追い風になった。現在は通常タイプに加えてガーリック、バジル、ペッパーなど6種をラインアップ。業務用の引き合いも増えている。

2020年は国内販売40周年の節目の年。若年層を中心に使いやすさをPRし、新たな顧客層の取り込みにも力を注ぐ。(涌井実)

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