新型コロナ:フードサプライ、野菜の詰め合わせをドライブスルー販売
業務用青果卸のフードサプライは、新型コロナウイルスの感染拡大の防止のため、野菜の詰め合わせセットをドライブスルー販売方式で販売する。同社が始めた「ドライブスルー八百屋」は、同社の東京物流センター(東京都大田区)もしくは千葉物流センター(千葉県野田市)まで車で行けば、ドライブスルーの要領で利用客は下車することなく、トランクにスタッフが積み込む。
待ち時間がなく、人との接触を極力避けることができるので感染拡大防止や外出自粛で需要が減退している飲食店向けに生産する野菜の販売にもつなげる。
新型コロナウイルスの影響で外食産業の売上が激減する中、飲食店向けに青果を栽培する全国の契約産地でも商品に余剰が出て、多くの野菜が廃棄になってしまう危機的な状況となっているため、それらの野菜を詰め合わせて販売するというもの。
商品は新鮮な野菜のほか、コメ、卵などを含んだ「もったいない野菜セット」(税込み5000円)。9日、11日の各センターで200セットを販売し、今後は売れ行きを見て商品ラインアップも拡充する考え。11日以降も週2回の販売を予定する。同様に影響を受けている食肉や海産物のセット展開も検討するという。(山本仁)