小林つくだ煮・水上食品・ミノカンの佃煮メーカー、ライト層へ新価値訴求
小林つくだ煮は「和食のじかん」で市場開拓へ
水上食品はパン・スイーツ向け商品が好評
【中部発】中部地区の食品メーカーは近年、伝統食である佃煮の需要拡大に取り組んでいる。特に愛知県の3社(小林つくだ煮、水上食品、ミノカン)は、現代の消費者ニーズを佃煮に落とし込み、新たな商品価値を世間に提示している。佃煮は他の食品に比べて敷居が高い印象があるが、3社はコロナ禍で進んだ家飲み需要への対応、パンやスイーツへの利用、世界的に注目されているプラントベースフードの提案などで需要を喚起していく。まずライト層を取り込み、ひいては本来の佃煮のおいしさを広めたい考えだ。(横山卓