92国際食品・飲料展開く 冷凍江戸前寿司がテークオフ

1992.04.06 1号 14面

「新しい食のステージ・世界を結ぶ食文化」をメインテーマとした“92国際食品・飲料展”「FOODEX・JAPAN92」が3月10日‐14日の5日間、千葉・幕張メッセの日本コンベンションセンターで開催された。わが国の減速経済への突入はもとより、世界的にも景気の低迷が伝えられている中での第17回目を迎えたフェアー。

海外出展ブースが、昨今の食の国際化時代を迎えている中で「ワイン・チーズが目立った以外、あまり目ぼしい商材がなくなっている」といった声も聞かれたが、国内ブースでは外食産業における人手不足を反映、冷凍食品、さらには様々な調理済み冷凍食品の出品は相変わらずだが、今回は、「コメ維新」(野崎産業グループ)「米元年」(ナックスナカムラ」に代表されるように「米」に焦点をあてた企画が目についた。

会場を回って、カメラが捉えたその一部のコーナーをここに紹介しよう。

冷凍の江戸前寿司が業務用食材の人気メニューになりそうな気配だ‐‐。

このほど、千葉の幕張メッセで開かれた国際食品展に㈱ワールドコボリと益子食品㈱が冷凍江戸前寿司を出展、試食によるデモンストレーションを行ったところ、ホテル、レストランからの問い合わせが殺到、具体的な商談が進んでいるという。

「昨年の国際食品展では冷凍茶巾寿司を出品、江戸前を出したのは初めて。デモの反応は高く、商談も成立している。当社では四年前からJALの機内食として実績をあげているが、今後は“地上”を開拓していきたい。月間一〇〇〇万円の売上げは確実な見込みだ」(益子食品営業企画開発課長、小池桂一郎氏)、「アジア航空の機内食として採用が決まった」(ワールドコボリ営業企画担当・黒須勝幸氏)と確かな手応えをつかんだようだ。

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