ここがツボ売れる惣菜(15)オリジナルが総菜店の生き残る道
サラダが少しずつ高級化しているのを知っていますか?。毎日同じものばかり作っていると、世の中の動きが分からなくなってしまう。
昔から大量に売れるのは「ポテトサラダ」「マカロニサラダ」だったけれども、今では同じポテトやマカロニでもレタスのちぎったものがたくさん入っている「野菜たっぷりサラダ」となったり、「カニ風味レタスサラダ」がよく売れているが、惣菜専門店ではレタスの葉の洗浄システムができていないので、作っても売れないのが悔しい。
惣菜専門店でも野菜の減菌洗浄ができるように作り方を勉強してマスターしてほしいものだ。
サツマ芋とリンゴのサラダ、ブロッコリーのサラダ、ホタテと大根のサラダ、一〇品目の野菜サラダなど、ニューフェースサラダが続々登場しているのです。
そうなのです。同じサケ弁当でも、脂の乗った銀ザケの大きな切り身が人気だし、サバの塩焼きや煮付けでもノルウェー産が大もて。「昔は何でも売れたのに」というようでは生き残れない。
生き残るためには、売れる食堂やレストランがそうであるように、「うちだけの人気メニュー」を作るべきだ。どこにもない「とんかつ弁当」「丼物」というように。
でも、高くしてはなんにもならない。「四八〇円の弁当を思い切って三九八円にしたら前年比三〇%増の売上げになって、経営が楽になりました」という、店主の生々しい話を最近聞かされた。
努力だけではダメだ。知恵を使おう。どうしたら客が喜んでくれるだろうか、こういうメニューがいいのではないかなど、知恵を使っておいしくて安い惣菜を提供してほしい。それが二一世紀の輝く惣菜デリビジネスの主流となるはずだから。
(惣菜産業新聞より転載)