「伍味酉」などの居酒屋を運営する（株）テイスト（名古屋市中区、電話０５２・２５２・５１２５）は５月２０日、名古屋駅キャッスルプラザホテルそばに「樞（くるる）名駅店」をオープンした。栄店に続いて二店目となるが、コンセプトは大きく異なる。

店づくりは、「いつかどこかで見た懐かしい小路を往く」がテーマ。店内には映画のセットのような昔懐かしい小路を再現させ、個室型を主とした七つの異次元空間を演出している。

「飲食だけではなく、癒しや遊びの要素もふんだんに取り入れた“くるるマジック”です」（渡邉正数専務）

料理メニューは、本来一五〇日で育成するところを三〇〇日に広げた「三〇〇日コーチン」料理がメーン。刺身、たたき、炙り焼き、揚げや釜炊きごはん、和食創作など幅広い。

なお、同社は一九五六年栄に伍味酉を創業、以来同いりなか店、今池店、八田店、ほか四店舗などを中心に運営してきたが、「同名同スタイルの店をチェーン展開する時代ではない」（佐藤嘉晃社長）との考えで、現在は伍味酉本店、竈（へっつい）、厨庵（くりあん）、樞（くるる）栄店に続いて名駅店合わせて五店舗の運営となる。

◆「樞（くるる）名駅店」（名古屋市中村区名駅四丁目三‐一一）建物=地上二階建て／店舗面積=約八〇坪／席数=一五〇席／客単価=三五〇〇円