屋上ビアガーデン、集客アップあのてこの手 アサヒビアガーデン松屋浅草

1993.07.19 32号 2面

松屋デパート七階屋上。営業面積約二〇〇坪、客席数三五〇席。七年前の開設で、すでに地域では自然の納涼スポットとして知られた存在にある。

営業時間は17時から21時まで。基本的にはデパートの定休日(火曜日)は休業するが、今年7月19日までは無休で営業する。

シーズン中の営業期間は、今年は5月13日から8月末までの予定だが、7月から8月初旬までが勝負どころであるので、この最盛期にいかに集客を大きくするかが、業績拡大のキメ手になる。

通常の営業では三五〇席で一・五回転、平均客単価二〇〇〇円前後だが、最大キャパシティとして五〇〇席はとれるので、営業のやり方次第では、客数がより多くとれ、また、グループ、団体単位の集客であれば、一人当たりの消費単価も引き上げることができる。

松屋浅草店は隅田川に隣接しているので、7月には例の花火大会(今年は7月31日土曜日に予定されている)があり、例年大変な賑わいをみせるが、この日は恒例行事としての貸切りのビアパーティとなり、一般客は利用できないことになっている。

アルコールはアサヒスーパードライ大八五〇円、中七〇〇円、小五〇〇円など。料理は枝豆四〇〇円、シュウマイ五〇〇円、焼そば四九〇円、焼とり四四〇円、盛り合せセット二四三〇円など約二〇品目をラインアップしている。

今年は天候がすぐれないので、営業の見通しは立てにくいが、通年の例でみれば、期間内の売上げは一億円はクリアしなければならないと考えている。

「5、6月はまだ天候が安定しないので、営業はアンダー気味、それを7、8月の二カ月で取り戻す。しかも、営業時間も七、八時の二時間が勝負どころです。それまでにどう客を引き込むかということです。

ですから、ビアガーデンはたしかに不確定な要素も多いんですが、暑い夏であれば、極めて短期集中の収益力の高いアルコールビジネスといえるのです」(アサヒビアガーデン松屋浅草西田時男店長)

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