宅配サービスの注目株(1)リンガーハット・浜勝 既存店の複合宅配を加速
長崎ちゃんぽん「リンガーハット」、とんかつ「浜勝」を手がける(株)リンガーハットは、両店の“複合宅配事業”に乗り出した。隣接出店の両既存店を1拠点(店舗)として3輪バイクを2台導入、両店の通常営業に宅配サービスを併設するもの。2006年出店した緑ヶ丘店(福岡県大野城市)を皮切りに、現在7拠点を展開、今期中20拠点に拡大する方針だ。
宅配事業化のきっかけは、2006年のワールドカップ。
「テレビの視聴率アップで外食不振の中、宅配ビザだけが元気でした。集客ムラを緩和する攻めのテコ入れ策として、宅配を事業化しました」と寺島祐子PR・IR部長。「昼は主婦やお年寄りの会合、夜は単身者からの注文が多いですね」という。
受注管理は基本的に浜勝が担当。宅配は1500円以上の注文から対応、客単価は2500円、宅配月商は、既存店月商(リンガーハット500~700万円+浜勝800~900万円)の約1割にあたる150万円を見込んでいる。
また、中長期的な取り組みとして宅配専門店の業態開発を検討中だ。
「基本的にはリンガーハットと浜勝を複合した宅配専門店ですが、今後高まる在宅ニーズを踏まえて、いろいろと商品ラインアップを模索しています」と寺島氏。「高齢化と多様化が加速する今後、コミュニケーションと使い勝手に優れる出前は有望。“ご用聞き”という観点で事業の可能性を探りたいですね」と前向きに語る。
現在、看板商品である「ちゃんぽん」の提供は、スープと麺の品質管理を踏まえ、一部の店舗に限られているが、「やはりお客様ニーズはちゃんぽんが圧倒的」(寺島氏)とし、全店メニュー化に向けて宅配ノウハウの構築を急ぐ考えだ。
◆目標月商=150万円/商圏=半径2km・2~3万世帯/宅配方法=バイク2台、自転車/客単価=約2500円/宅配時間=20~30分/営業時間=両既存店と同じ











