社食でカラダ改革(2)西洋フード・コンパスグループ〈その2〉

2009.02.02 353号 24面

 ◆ヘルシーメニュー+情報提供で“食”場環境を整備

 社員食堂で健康応援DAYS!というメタボリックシンドローム対策のプログラムを展開している西洋フード・コンパスグループは、ヘルシーメニューの開発とともに、健康情報の提供にも力を入れている。卓上POPで「野菜を食べると良い理由」「遅い時間の夜食選び」といった情報を発信するほか、栄養相談やセミナーを実施している。

 また、プログラムの一環として実施している野菜・果物の摂取を推進しているファイブ・ア・デイ協会とのコラボレーションキャンペーンでは、「野菜たっぷり」をテーマに、メニュー1品ごとの野菜量を表示し、野菜の摂取を推奨している。

 「ファイブ・ア・デイ」とは、「1日に5皿分(350g)の野菜と、200gの果物を食べよう」をスローガンに米国で生まれ発展した健康増進運動。いまや世界30ヵ国以上で展開されている。

 野菜5皿分を達成するには、ランチで2~3皿分の野菜を取りたいところ。しかし外食や弁当では、野菜入りメニューはあっても使用量が少ないのがサラリーマンランチ事情の現状だ。

 「キャンペーン中は、3皿分の野菜が摂取できる定食(写真)や、野菜小鉢との組み合わせを推奨しています」とオペレーション統括本部メニュー開発・調理指導部の菅谷真由美さん。

 「食堂のご利用者アンケートで、『自分は野菜を食べていると思う』と答える方でも、実は付け合わせ程度の野菜を食べているだけなど、1日の摂取量350gを満たしている方は少ない」。日本人の平均野菜摂取量は292g。食べているつもりでも、小鉢1皿分ぐらい不足している。

 野菜を食べることが大事とは知っていても、メニュー選びには労力をかけたくない場合が多い。特に男性は「なぜ野菜がよいのか、なぜ350gなのか」などの根拠がはっきりしないと、行動変容につながりにくい傾向があるとされる。

 「おいしく、わかりやすく、選びやすいヘルシーメニュー作りと、情報面での“食”場環境づくりも大切にしていきたいです」(菅谷さん)

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