世界のアマニから7 アメリカ篇「NY『サラダ人気』の背景は」【PR】
日本で「サラダ」というと<前菜><副菜>のイメージが強いですが、
アメリカ・ニューヨークではサラダを<主菜>にした専門店が急増しています。
ニューヨーカーの健康意識の高さが背景にあり、
少し前になりますが”ミシュラン3つ星店”が
注目のトレンド発信地であるマンハッタン・ノマド地区に店を開き、話題を集めました。
それにしても。
「サラダが主菜だなんて…。お腹がいっぱいにならないのでは?」と
心配される方も多いと思います。
アメリカのサラダ専門店はこんな感じです。
日本のようにあらかじめパック詰めされたサラダではなく、
店頭で、好きな具材を5~6品チョイス。
ドレッシングも10種類以上ある中から選び、
最後にトッピングをオーダーするシステムです。
具材は、野菜だけではなく、
肉やシーフードもあり、
「しっかり食べたい」という男性にもフィットするのがポイントです。
そして、ドレッシングや、トッピングで活躍するのが
アマニ油と、アマニ粒です。
ハンバーガーにピザ、ビッグサイズのコーラと、
栄養が偏りがちなアメリカ。
世界保健機関(WHO)のデータでみる
世界189カ国の肥満率(2021年)をみても、健康リスクが高めといえます。
こうした現状に、
アメリカ政府は、市民向けの食事ガイドライン
(the U.S.Dietary Guideline for Americans 2005)を策定。
消費者に対し、「オメガ3」のような、健康に良い脂肪を含んだ食物を摂るように勧め、
アマニを≪オメガ3系不飽和多価脂肪酸の植物系の供給源≫として掲載しました。
以来、アマニは「からだに良いもの」という“市民権”を獲得し、
サラダ専門店でも大活躍…という流れなのです。
コロナ禍の中、
携帯アプリを通じて事前にオーダー・決済ができ、
店に着いたら専用の棚から自分の注文したものをピックアップする…
というシステムを導入し、
「健康的な食生活」だけではなく
「時間の節約」も提供する店も増えているそうです。
まさに、ニューヨーカーの健康意識の高さと“最先端モノ好き”が
サラダ専門店の快進撃を支えているようですが、
ニューヨーク在住、あるテレビ局の特派員によりますと、
理由はほかにもあると言います。
「とにかくニューヨークは物価が高く、
ランチを軽く食べただけで、日本円で3000~5000円になることもあり、
私はすぐ自炊に切り替えました(笑)。
そこで、少しでも費用を抑えられるのがサラダ専門店。
からだにも、お財布にも“優しい”のが
繁盛しているポイントだと思いますよ」。
なるほど!
平岡直也(ひらおか・なおや)
新聞記者、出版社、放送局を経て、2020年4月「株式会社hasso.」を立ち上げる。企業や大学、地方自治体に「はっ、そう!」と思ってもらえるPR戦略を立案するほか、これまでの経験を活かし、フリージャーナリストとしても活動。池上彰氏と「池上彰と考える『死』とはなんだろう」(KADOKAWA)も上梓した。趣味は、「食べること」。仕事や取材で行った土地の料理と、“温泉”を必ず楽しむのがモットー。