ニッカ「ニッキー・ソフト」など低価格洋酒、全国発売

ニッカウヰスキー(株)(東京都港区、03・3498・9258)は、新しいタイプの洋酒であるブラウンリキュールの新製品「ニッキー・ソフト」(リキュール類、アルコール分二五%、六四〇ml、希望小売価格六七〇円。同一九二〇ml、一七五〇円。同二七〇〇ml、二三〇〇円)を4日から全国で発売した。また同時にウイスキーの新製品として「ハイニッカマイルド」(ウイスキー、アルコール分三七%、容量二七〇〇ml、希望小売価格四八八〇円)とブラウンリキュール「ラム&ライほろよかブレンド」の新サイズ二七〇〇mlPETボトル入り(リキュール類、アルコール分二五%、希望小売価格二三〇〇円)を全国で発売した。

ブラウンリキュールは、樽で琥珀色に熟成させたスピリッツ(蒸留酒)を使った新しいタイプの酒である。

近年の不況感を背景に酒類のマーケットは、業務用、家庭用とも低価格商品へのシフトが顕著なものとなっている。同社では、一九八九年の酒税法改正で旧二級ライスキーの価格が上昇したことに伴い、ヘビーユーザーを対象にした洋酒の新しい低価格商品へのニーズが強まったことから、これまでニュースピリッツ「ゴールド・ニッキー」(スピリッツ類、アルコール分三九%、七二〇ml、九〇〇円)、「ホワイト・ニッキー」(スピリッツ類、アルコール分三七%、六四〇ml、七二〇円)を八九年から、またブラウンスピリッツ「ラム&ライコネクション」(スピリッツ類、アルコール分四〇%、七五〇ml、一二〇〇円)を九〇年に発売し、いずれも熟成された深い味わいが好評を得た。さらに一昨年11月には新しい低価格商品としてブラウンリキュール「ラム&ライほろよかブレンド」(リキュール類、アルコール分二五%、六四〇ml、六七〇円)を発売、市場のライト志向への対応と一応の価格競争力を特徴としたこの商品は、樽成熟したラムとライ麦スピリッツの巧みなブレンドにより、家庭用を中心に新しい市場を築いている。

今回の「ニッキー・ソフト」は、このブラウンリキュールの第二弾として発売するもので、ライ麦スピリッツとトウモロコシを主原料としたグレーンスピリッツをブレンドすることにより、飲みやすいのどごしの中にも切れのよいすっきりした味わいが特徴。旧二級ウイスキーの消費者をはじめとするヘビーユーザー向けの新製品である。

同時発売する「ハイニッカマイルド」は、旧二級カテゴリー時代から定評のある「ハイニッカ」シリーズのウイスキー。アルコール度数を三七%に下げることで五〇〇〇円を切る価格を実現した。

「ラム&ライほろよかブレンド」も同様に、徳用の大容量二・七lPETボトル入りを追加発売。レギュラーサイズ(六四〇ml)、大型びん(一九二〇ml)と容量別に三タイプをラインアップした。

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