メルシャン、韓国との共同開発麦焼酎「真露」24日発売
メルシャン(株)(東京都中央区、03・3231・3910)は韓国の大手酒類メーカー眞露社、「眞露」輸入元眞露ジャパン(株)と共同開発した乙類麦焼酎「眞露」=写真=を24日から関東・中部地方で発売するのを皮切りに、以降、発売地域を全国に拡大する。発売日程は東北・関西は10月以降、北海道・中国・九州は来年以降の予定。
同商品は厳選した麦だけを使い、減圧蒸留法で素材の味を生かした高付加価値商品。メルシャンでは特別販売チームを編成、量販を中心とした家庭用市場、ボトルキープを主流とする料飲店市場など、多方面なチャネルでの販促に取り組み、初年度三〇万ケースの販売を狙う。容量七〇〇ミリリットル、希望小売価格九五〇円、アルコール分二五%。
眞露社は首都ソウルのある京畿道を拠点とする大手酒類メーカーで、年間三八万キロリットルの焼酎を製造する、焼酎では世界最大のメーカー。
韓国では食糧事情から、長く原料穀物名を明記する焼酎(日本の乙類焼酎に相当するもの)の製造が認められず、希釈式焼酎(日本の甲類焼酎)の製造だけが行われてきた。しかし、ここ数年で順次原料穀物名明記の焼酎製造が認められ、今回の麦焼酎「眞露」の共同開発が実現したもの。
同社は6日、東京・京橋の本社で会見を行い、「低価格路線だけに走りすぎている焼酎市場で、有力な利益商材として拡販に力を入れたい」と、説明した。