食・時代の証言者:アヲハタ・廿日出多真夫元会長

 ◆円高、甘さ離れが経営にも影響を  長い間会社をお預かりして経営責任を果たしてきたが、アヲハタの経営にとって最も大きな出来事だったのは、ニクソンショック以後の急激な円高と高度経済成長後の嗜好の変化による“甘さ離れ”だったと思う。戦後の復興期に缶詰事業は輸出産業として再起した。外貨獲得の尖兵として国の育成指導の下に、中小企業団体法を根拠法として各種組合をつくり、組合運動(協同精神)を基本に成長してきた中小企業中心の業界だった。

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