日本水産、冷凍野菜を値上げへ 海外産は人件費増に円安追打ち
日本水産は来期4月以降、海外産冷凍野菜を業務用で約1割値上げする。対象商品は中国・台湾・タイ産の凍菜各種で、現地人件費の上昇に円安為替が追い打ちをかけた格好だ。同様に家庭用でも建値からの値引き幅を圧縮する形で単価アップを図る。2月に入り、卸など販売先に順次アナウンスを始める。加工度の低い凍菜は原価に占める原料代の比率が高く、価格面で現地相場の影響を強く受ける。急激な円安転換により輸入コストがかさみ採算が悪化し、調理加工品に先行して値上げを余儀なくされた形だ。(本宮康博)