アパレルに学ぶ盛り付けのヒント:冬にサンダル、夏のブーツ
●靴の売り場も変化が続く
夏なのに、ブーツ!?–この猛暑の中でも、ブーツ姿の若い女性たちを見かける都心。冬のサンダル履きも珍しくなくなっていますが、この傾向は大人の女性たちにも広がりそうです。25年秋冬に向けた婦人靴専門店・卸の展示会(5、6月開催)でも、従来とは商品構成が変わる傾向が見られました。
ダイアナ(東京)の「ダイアナ」は秋冬に向け、ミュールサンダルやチュール製のカッターシューズを10型ほど準備、8月半ば~9月半ばに店頭へ投入する予定です。この2つの商品群は昨年、夏物として販売していましたが、10月頭まで売れたためです。秋冬全体で「ショートブーツは減らさない」ものの、ミュールサンダルや装飾性の高いニットシューズを充実させています。
かねまつ(東京)の「銀座かねまつ」は、メタリックレザーなどを使ったミュールを1、2型販売する一方で、8月からブーツを店頭に並べる予定です。ブーツの筒部分をリブニットに切り替えた全天候型のブーツ、透けるメッシュに切り替えたワークブーツなど、1年を通して履ける企画がポイントです。
セレクトショップでも今秋冬の立ち上がりに、バックスリングサンダルの提案は多くなっています。タイツや靴下と合わせて抜け感のあるスタイリングを組める強みがあるためで、従来の季節商品のラインアップとは様変わりしています。
(繊研新聞社 取締役編集局長 若狭純子)