古川康・佐賀県知事自ら「佐賀海苔 有明海一番」試食宣伝 中元ギフトに初登場
古川康佐賀県知事は5月27日、東京の三越本店で「佐賀海苔 有明海一番」の試食宣伝を行った。「一番」は海苔の主産地である佐賀県有明海漁業協同組合が設定した味の評価基準をクリアした希少な高級商材。中元ギフトとして初めて展開する「一番」を手に、同知事は「1万枚に3枚という厳しい評価基準によって選ばれた新たな海苔、世界で一番おいしい海苔を、進物にも個人用にも、ぜひお求めください」と訴えた。
古川知事は三越本店の中元ギフトセンターのオープンに合わせて約1時間、県職員とともに自ら特産品である佐賀海苔の試食を促した。三越へ「一番」商品を展開する山本海苔店の協力も得て宣伝用の特設コーナーで直接「一番」を焼き、香り高い状態で消費者へ提供、認知度向上に努めた。
「一番」は色、つや、形などに限られていた海苔の等級に新たに「おいしい海苔の評価基準」を定義し、最も柔らかい秋冬の一番摘み海苔の中からうま味と香り、口溶けなどを含めた「基準」によって選んだものを「一番」と指定している。
初出荷となる5月までの今漁期では全形1枚当たり平均10円ほどの入札価格で史上最高の300円をつけるなど話題性は十分。山本海苔店のほか、白子や高岡屋など11社が中元ギフトを展開するが、価格帯は従来のギフトと同じく1万円台までが中心。採算度外視の商品設計で停滞の続くギフト市場を活性化させる。
(吉岡勇樹)