アパレルに学ぶ盛り付けのヒント:日本の“カワイイ”が世界へ
●根強いファンに広がり
日本のファッション市場で、根強いファンに支持されているゾーンがあります。「カワイイ」文化を体現する“女の子っぽい”スタイルです。「好き!」という気持ちをそのまま表現する洋服は、自己肯定感を高め、気分も高揚させます。最近では世界にもファンが広がっています。
この分野の代表格が、変わらない「カワイイ」を打ち出し続けているアイジーエーの「アクシーズファム」。日ごろから、ファンミーティングなど、顧客とのコミュニケーションを重視して売上げも順調です。東京・池袋のサンシャインシティ店は、地域にコスプレイベントも多く、インバウンド(訪日外国人)を含めて大勢の客でにぎわっています。
「日本のカルチャーは世界に通用する」と見て、越境ECにも注力しています。今夏はロサンゼルスの「アニメエキスポ」に招待され、ファッションショーに参加、物品販売では1日で100万円以上を売り上げ、全商品が完売。越境ECへのメルマガ登録も200人を超え、「6割が既にブランドを知っていた」ため、今後の海外戦略に期待が持てそうです。
マークスタイラーの「メリージェニー」は売上高が右肩上がりで、ここ2年は2ケタ増の勢い。リボンや刺繍使いのワンピースを軸に、「他にないスタイル、個性を求める人に支持され続けている」としています。
(繊研新聞社 取締役編集局長 若狭純子)











