飲食店独立開業特集:個店編・脱サラ飲食店成功のためのノウハウ15カ条

2001.06.18 230号 3面

1.まず第一に、飲食店を決して思いつきでやらないこと。あくまで「儲かる商売をするんだ!」という経営者としての覚悟が必要である。

2.奥さんや家族の理解と協力が無くては、店は成り立たない。何度も家族会議を開いて、皆が納得するまで飲食店の開業計画を話し合おう。

3.最新流行の店でなくても良いが、時流を良く見て良く考え、店舗コンセプトやデザインにそれを生かさなければならない。

4.開業資金は、かけようと思えばいくらでもかかる。退職金などすぐになくなる。理想を言えばきりがないので、投資金額はなるべく少なくし足りない分は努力し交渉すべし。

5.自己資金に頼らず借金をすべし。借金をすれば危機意識が強くなる。また、自己資金だけの開業は、金銭に対するシビアさがなくなりつい甘くなるからよしたほうがよい。

6.店舗物件は、自分の足で探す。各地の不動産屋さんを多数訪問して、自分の目指す立地条件を紙に書き会うたび手渡し、「物件を探しているんですよ」と訴えること。

7.物件がFAXなどで紹介されたら、必ず即見に行き良くても悪くても、判断した自分の感想を必ず紹介者に会い伝えること。賃貸借の法知識と立地の見方を、事前に勉強しておくこと。

8.開業が決まったら、有名無名を問わず多くの店とメニューを食べ歩き、自宅のキッチンで良いから自店のメニューを何度も試作し試食してみること。

9.目的の物件が発見できたら、周辺住民の行動スタイルと立地条件を調査分析する。

10.自分が理想とする店があるなら、そこで半年でも一年でも、皿洗いでよいからと修業させてもらうと非常に良い。

11.何しろ店といえども、結果は数字である。だから日ごろから計数管理を学ぶこと。しっかりと、店の状態を数字で語れるようにすること。

12.開店は、サイレントオープン(密かな開店)にすること。自動車の慣らし運転のように、事前に「レセプション」などでP/A(パート・アルバイト)に十分なトレーニング積み重ねること。

13.ハードな毎日が続くので、健康には十分気をつけること。決して無理はしない。仕事ばかりしているとストレスがたまるので、たまには思い切ったストレス解消が必要。

14.できれば、何でも相談できる実践的で実務的な経営コンサルタント、節税が上手な税理士、会社づくりは行政書士など、いざという時頼りになるブレーンを持つと良い。

15.取引先は、あまり大手を狙わない。むしろ多少高くても、「食材切れちゃった」「持ってきてくれないかな」といえば即配達してくれるような、小回りの効く小規模業者を選ぶこと。

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