カレー特集:「ゴーゴーカレー新宿本店」メジャーカレー
「ゴーゴーカレー」は、新宿西口の本店のほか、東京都に計4店舗、石川県に5店舗、富山県に2店舗を持つカレーチェーン店だ。
ゴリラのマークのユニークな店舗も特徴的だが、何と言っても驚きはそのメニュー。ロースカツ、チキンカツ、ウインナ、エビフライ、ゆで卵と、具材がてんこ盛り状態の、いわばラーメンで言う“全部載せ状態”の看板メニュー「メジャーカレー」(1550円、ゴーゴータイムは1000円)が話題となっている。
同チェーンを手掛ける(株)ゴーゴーシステムの宮森宏和社長は32歳。旅行会社から脱サラ後、一昨年の5月5日(ゴーゴー)、東京・新宿に1号店を出店した。
「同郷出身で同世代でもあるプロ野球の松井選手に触発され起業した」と言う宮森社長。屋号も松井選手の背番号55番にちなんで「ゴーゴーカレー」と名付けた。
本社は金沢にありながら、東京・新宿に1号店を出したのも、松井選手が巨人からメジャーリーグに進出したことに起因する。まずは、首都の中心ともいえる新宿に出店、将来はニューヨークにも出店する予定なのだ。
「メジャーカレー」の由来も、もちろんメジャーリーグから。ボリューム満点で、「メジャーリーグに挑戦するくらいハードルが高い」というつもりだったが、さすがに東京は広い。はじめは半分ぐらい宣伝のつもりで、「こんなの誰も食べないだろう」と高をくくっていたが、いまや本店では1日平均40~60食のヒットメニューに定着した。
もともと、宮森氏の実家は兼業農家。旅行会社時代には、世界中を飛び回る仕事の合間に各地の農場へ行き、専門家の話を聞いて農法を勉強した。その知識と経験を生かし、「ゴーゴーファーム」という契約農家のネットワークを構築し、独自の仕入れルートを確保している。
安心かつ安全、そして客の元気のため、最高のサービスと満足を目指す宮森社長の夢は、日本だけでなく世界中の人々を元気に幸せにすることだ。
現在、ワタミの渡邉社長と一緒に、カンボジアに学校を設立しようという計画に参加するなど、精力的に活動している。
「カレーは日本だけでなく、世界中で食べられている。世界へ羽ばたける料理」と宮森社長。
営業時間からメニュー価格まで、とにかくすべてがゴーゴー(55)の「ゴーゴーカレー」。エネルギッシュなカレーショップとして注目したい。
◆「ゴーゴーカレー新宿本店」(東京都新宿区西新宿1‐18‐8、電話03・3342・5573)営業時間=午前10時55分~午後10時55分(ゴーゴータイムは午後5時55分まで)無休
◆(株)ゴーゴーシステム(石川県金沢市磯部町6番地、電話076・252・5525)