エバラ通信:エバラ食品工業、沖縄調味料シリーズ新発売

2007.02.05 324号 1面

沖縄ブームとともに注目された沖縄料理。南の豊かな食材を使った、和食とも中華とも違う特徴的な料理は、ヌチグスイ(命の薬)と呼ばれる健康・長寿食として人気を博し、日本各地に沖縄料理専門店を次々とオープンさせた。今や一過性のブームを過ぎ、日本人の食の選択肢のひとつとして、すっかり定着した感がある。ラフテーやチャンプルーを日ごろのおかずとして取り入れたいと考える人も多い。しかし、沖縄料理は独特な調味料を組み合わせて作るため、気軽に提供できるものではなかったのも事実だ。そんな悩みを解決しようと、今回、エバラ食品工業(株)から沖縄調味料シリーズが発売された。これを使えば、誰でも簡単に本格的沖縄料理を作ることができるという優れものだ。

ここ数年来、沖縄料理が人気だ。テレビなどメディアで沖縄が盛んに取り上げられ、島唄や沖縄出身歌手が人気となり、一大沖縄ブームが日本全土を覆った。沖縄のまぶしい太陽や青い海、明るい歌声とともに、豊かな自然と文化が生み出す南の食文化は、日本国中に新鮮な驚きを持って広まり、今や、すっかり定着した感がある。

琉球王国として、日本本土とは異なる歴史を持つ沖縄では、料理も日本だけではなく、中国や台湾、韓国など、さまざまな文化の影響を受けた独特なものが発展した。一番の特徴は豚肉をよく食べることで、「ひづめと鳴き声以外はすべて食べる」と言われるほど、余すことなく利用する。ラフテー(角煮)やティビチ(豚足の煮込み)などは、本土でもよく知られ、ファンも多い。また、豆腐やゴーヤのような野菜を炒めたチャンプルーなども、手軽でヘルシーな料理として人気が高い。 沖縄では食べ物のことをヌチグスイ(命の薬)と呼ぶ。食事こそ病気予防や治療の源であるとする医食同源の考え方を表した言葉で、沖縄県の長寿日本一の秘密を解く鍵だ。豚肉、野菜、豆腐に昆布や海藻など体に良いものを、バランスよく、しかもおいしく食べる沖縄料理は、ヘルシーそのもの。沖縄料理がいかに健康に良いかは、沖縄の「おばあ」たちの姿を見れば一目瞭然だろう。70歳過ぎても元気に働く彼女らの姿は、健康志向の強い現代人の心を強くとらえた。

沖縄料理のおいしさとヘルシーさが知られるにつれ、人気が急上昇。日本全国に沖縄料理専門店が次々とオープンし、それまでなじみのなかった沖縄料理が一気に身近なものになった。ラフテーやチャンプルー、沖縄そばといったメニューが、日ごろの献立のひとつに選ばれるようになり、専門店だけではなく、沖縄料理の人気に目をつけた一般の定食屋や居酒屋にも広がりを見せている。いわばお客の取れるメニューとして、沖縄料理が注目されているのだ。

この機会に、沖縄料理を積極的に取り入れることをお薦めする。ラフテーやチャンプルーは、やはり人気の泡盛などの焼酎との相性バツグンで居酒屋のつまみにも最適。また、ラフテーをご飯にのせた丼物やタコライスなど、事業所給食に変化をつける好メニューだろう。人気の沖縄メニューを集めた沖縄フェアなど開催すれば、注目度一番間違いなし。南国イメージの沖縄の料理は、夏場の季節メニューとしてもうってつけだろう。

とはいえ、専門店でもないのに、どうやって沖縄料理を作ればいいか頭を悩ます人も多いに違いない。そんな問題に応えるべく、エバラ食品工業(株)から沖縄調味料シリーズが発売された。沖縄料理の絶妙の味付けを再現した調味料で、さまざまな素材と炒めたり、煮込んだり、からめたりするだけで、本格沖縄料理を誰でも簡単に作ることができる。沖縄調味料シリーズを使って、今、注目の沖縄料理を積極的に取り入れたい。

(URL:http://www.ebarafoods.com)

○沖縄料理ミニ知識

〈調理名&料理名〉

●チャンプルー=炒め物。〔例〕ゴーヤチャンプルー(ニガウリ、豆腐、卵の炒め物)、ソーミンチャンプルー(そうめんと野菜の炒め物)

●ンブシー=野菜、豆腐、豚肉を使用した、汁気の多い味噌味の炒め煮や煮物のこと。〔例〕ナーベラーンブシー(ヘチマと豆腐の炒め煮)

●イリチー=比較的水分の少ない食材を使い、汁気を飛ばした炒め煮。〔例〕クーブイリチー(昆布の炒め煮)、ウカライリチー(おからの炒め煮)

●ジューシー=沖縄風炊き込みご飯または雑炊。炊き込みご飯をクファ(硬い)ジューシーまたはポロポロジューシーとも呼ぶ。雑炊はヤファラ(軟らかい)ジューシーまたはボロボロジューシーと呼ばれる。

●タコライス=白飯の上にタコスの具をのせた食べ物。

●沖縄そば(すば)=だしは豚骨とカツオで、小麦粉からできた麺を使う。具は、三枚肉、かまぼこ、ネギ、紅ショウガがポピュラー。ソーキがのるとソーキそば。

●ラフテー=豚ばら肉の角煮。皮付きの豚ばら肉を使用し、黒糖、醤油、泡盛で調味。

●中身のシームン(中身汁)=豚の内臓(中身)を使った吸い物(シームン)。だしは豚骨とカツオ。

●足ティビチ=豚足を煮込んだ料理。

●味噌汁=季節の野菜、豆腐、豚肉などが入った味噌汁。どんぶりなど大きい器で提供され、半熟卵がのっていることが多い。

〈食材〉

三枚肉(豚ばら肉)

ソーキ(豚のあばら肉)

ミミガー(豚の耳)

チラガー(豚頭部の皮)

チマグー(豚足)

グーヤーヌジ(前足の付け根)

中身(豚の内臓)

ポーク(ポークランチョンミート)

ヒージャー(ヤギ)

イラブー(イラブ海蛇)

シマトウフ(沖縄豆腐)

ウカラ(おから)

スンシー(メンマ)

チキアギー(沖縄風さつま揚げ)

シマナー(チキナーとも。カラシナ漬け)

クーブ(昆布)

スヌイ(モズク)

マース(塩。沖縄産はシママース)

ゴーヤ(ニガウリ)

ソーミン(そうめん)

タマナー(キャベツ)

マーナミー(モヤシ)

ナーベーラ(ヘチマ)

パパヤー(パパイヤ)

フーチバー(ヨモギ)

ムジ(ずいき)

デークニ(大根)

シブイ(トウガン)

コーレーグス(島唐辛子)

チリビラ(ニラ)

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