生協特集:安全・安心の基礎知識(2)メタミドホス
有機リン系の農薬、メタミドホスは毒性は強いが、発がん性、遺伝毒性がないため、食品安全委員会のリスク評価は後回しになっていた。中国ギョウザ中毒事件で大騒ぎになったため4月に、通常のリスク評価に使う一日摂取許容量(ADI)に加えて、急性参照用量(ARfD)も定めた。 ADIは一生摂取し続けていても危険がない量で、動物実験などで定められ、影響がなかった量に安全係数をかける。メタミドホスの場合、種の差、個体差をでそれぞれ10分の1をかけて決められた。その量