イタリア料理特集 郊外型店=「フラカッソ」料理とワイン1000円以内
FRサンデーサンを展開する(株)サンデーサン(0834・64・1234)は、ハンバーグ、スパゲティ、ピザを柱にしたイタリアの台所「フラカッソ」にFRから業態転換している。一号店は今年の2月に東京・桜ヶ丘にオープン、8月末現在一九店、来年3月までに五〇~六〇店舗を転換し、FRと半々にする予定だ。
「FRは四年間で客数が二〇%下がったが、ゆであげスパゲティと手づくりピザのジョリーパスタ三八店舗は既存店ベースの客数・客単価が落ちていない」(木元専務)ことから、専門店の集客力に注目。レストランなのでディナータイムにお客さんに一番来て欲しいという発想からワンコインで一品食べられ、一〇〇〇円以内で料理とワイ →→ ンを楽しめる低価格店を提案した。
現在一人当たり平均二・八品、約八九〇円の客単価となっている。
ディナータイムだけの比で見ると客数はFR時の二〇〇%、売上げは一四〇%で、一三〇%台で落ち着くと見ている。
サービスレベルは落とさないが基本で、フルサービスを少人数で行うために、リレー方式を採用。案内の声が店内に響き、活気にもつながっているという。
主力のパスタは乾麺をハーフボトルで保存し、提供時一五秒再ボイルする。調理しているアルミ合金の器をそのままテーブルに届けているため、アツアツが届き、皿を洗う手間を省いている。イタリアンになり女性客が六五%と増えた。メニューはスパゲティ四三〇円~、ピザ三八〇円~、リゾット四八〇円~、ハンバーグ四八〇円~など、三〇〇円台~五〇〇円台が中心価格。