高成長の宅配ピザ ピザーラ(フォーシーズ)=2年後300店舗目標

1994.02.21 46号 11面

ピザーラ(フォーシーズ)は、八七年4月に東京・目白に第一号店を出店以来、首都圏を中心にチェーン展開を積極化してきており、今年1月末現在FC一四〇店、直営四三店の計一八三店舗を開設している(九二年度の店舗数は九七店、年間の売上高六五億円)。

今年2月の期末までには一七店を上乗せして、二〇〇店舗を達成するが、二年後の九六年には三〇〇店、年商三〇〇億円の目標を立てている。

同チェーンは加盟店サイドでの多店舗化が顕著で、一オーナーが二、三店、多くて六、七店という出店ペースで、チェーン化に加速をつけているわけだ。

このため、九二年度は売上高が前年比約六〇%、店舗数で同約八〇%の伸び率を示し、国内の外食ビジネスにあっては有数の実績をあげている。

九三年度も売上げ、出店数ともに大幅な伸びをみせているわけだが、これは独自の店舗ノウハウにプラスして、チェーン全体の知名度アップと集客を意図して実施しているテレビ宣伝の効果もあり、創業わずか七年で宅配ピザの大手チェーンに急成長している。

「中身が伴っての宣伝なんですが、やはり店舗のオペレーションがすぐれ、おいしいピザが提供できていなくてはお客はついてきてくれません。業界では三〇分以内のデリバリーを謳い文句にしていますが、これはシステムとしては大事なポイントだと思います。お客にとっての最高の満足はピザの味とその質の高さのはずですから、私どもはこの点をしっかりと再認識していきたいと思っております」(フォーシーズ・ピザーラ事業本部社長室室長関口和宏氏)。

ピザーラの立地は二km圏に三、四万世帯が一応の目安だが、これは都心や郊外、地方都市などおのずと市場の性格に差があるので、一定率には設定できない。

市場としては無風地帯であれば、一万五〇〇〇世帯でも十分に収益を上げていくことができるが、あくまでも基本は企業からのオーダーや、土・日にファミリー客などからの需要が見込めるところだとしている。

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