お茶専門店特集 「日東コーナーハウス日比谷店」人気抜群のアイスティー

1997.10.06 137号 15面

日東紅茶といえば、日本に紅茶文化をもたらしたといっても過言ではないくらいの老舗。当時の三井紅茶は国産の第一号として紅茶を販売したといわれている。そのためここに足を運ぶ客は、客層が二〇代から年配までと幅広く、ほとんどが紅茶を目当てにやってくる。

人気の紅茶はスペシャルブレンドとブレンドアイスティーミルク。アッサムとセイロンのオリジナルブレンドで、市販売りはせずレストラン・ティールームのみでしか味わえない。

「その年の葉のでき具合によってブレンドの比率をかえ、アイスティーはいっきに四リットルつくるため家庭ではだせない味になります。これだけを楽しみにしている常連さんも多いんです」と高千穂店長。

いまでこそ見慣れた紅茶のポットサービスも、一九三八年の創業当時からこだわり、ランチでもポットサービスで客に提供している。しかし、「一日五〇〇人近くの来客があるため、紅茶を蒸らす時間をちょうどのタイミングでもっていくのは難しく、お客さんに判断してもらうこともある」といった問題もある。

トレンドとしては紅茶をヒンズー語にした「チャイ」が人気。ここでは、アールグレーの濃縮を牛乳とまぜていて、若いOLに受けている。

食事も楽しめるが、客のデザートと紅茶への期待はやはり大きい。デザートはオリジナル性を追求したものが多く、最近では、紅茶アイスクリームと紅茶ゼリーのアンサンブルの紅茶アイスパフェを出した。人気も上々ということだ。

◆「日東コーナーハウス日比谷店」(東京都千代田区有楽町一-一-二、日比谷三井ビル2F、電話03・3501・6358)

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