料理人私の健康法(3)「エピセ」後藤 力也店長 緊張感と開放感バランスよく
「集中する時は徹底して集中し、リラックスする時は徹底してリラックスする、
このバランスをうまくとることが健康維持につながっているようです」という後藤力也シェフ。
何事にも一途になる性癖があるらしい。遊び盛りのころ、アントニオ猪木が全盛の時代であった。憧れが高じ「本気でプロレスラーを目指す」が、結局「生活のため一国一城の主となれる料理人の道を選んだ」経緯をもつ。
昨年オープンした「エピセ」の料理長として赴任、「バブルのころと同じことをしていては駄目になる、これからは自分の身を削ってでも良いものを出していきたい」と、仕事へ向けてパワー全開だ。
そのため、スタッフとの感情的ストレスがたまらないよう日ごろからコミュニケーションを図り「全員が仕事に打ち込める環境づくりに努力しています」。
こうした仕事の緊張感をほぐしてくれるのが、一服のたばこ。
「気が短いので、ボーっとできるたばこは離せません」
そのほか、バイク好き少年がそのまま大人になったような後藤シェフ。暇をみては愛息をそばに従えバイクをいじり回す。
「乗るのも好きだけど、分解して遊ぶのも好きですね」
緊張感と開放感をうまくバランスさせている人と見受ける。
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<後藤力也料理長のデータ>中国料理「ヌーベルシノワとワイン・ePicer(エピセ)」(東京都千代田区紀尾井町三-一、電話03・5276・8117)料理長/生年月日=昭和41年4月21日、牡牛座/血液型=O型/身長・体重=一七五㎝・八〇㎏/酒・たばこ=ワインを扱うようになり毎日飲むようになった。今好きなのは香りの良いブルゴーニュ。酒量は、一週間でワイン四本。気分転換に欠かせないたばこは、ショートホープを一日三〇本は吸う/食事=家庭では綾子夫人が料理を担当。出されたものは素直に食べるというが、メニューは、二人の子供中心となりハンバーグ系が多いとか。