業界ルーキー(6)八百八町・阿部潤一郎さん

1998.05.04 151号 23面

高校生のころから「八百八町」でアルバイトを始め、高校卒業後に入社した。二一歳の若さながら、すでに五年のキャリアを持っている。

アルバイト時代からホールを担当した後、調理場に入る。

アイデア次第で同じ素材からいくつもの料理が生まれること、皆で一つのものを作り上げてゆくことなどを実感し、この仕事の面白さを見い出した。

複数の支店を抱えるこの店では「セントラルキッチン」と呼ばれる調理センターを有しており、現在の勤務はそこが中心となっている。

お客とじかに触れ合う機会が少ないため、ホールを担当していた時代の経験も貴重だ。

調理場の経験しかないアルバイトには、出来立ての鮮度や盛り付けを美しくする大切さなどを指導することもあるという。

居酒屋の利点でオールマイティーにさまざまなジャンルの料理がこなせる一方、「だれにも負けない技術が欲しい」と語る。

いま、興味があるのはフレンチ。お店では一ヵ月ごとに替えるマンスリーメニューがあるが、その中に、毎月一品は必ずフレンチ風のメニューが組込まれている。

今後は「フレンチも食べられる居酒屋」という特徴をお客に浸透させていきたいと気をはいている。

◆「八百八町蓮沼店」=東京都大田区東矢口一-一七-一二、電話0120・808・827

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