永田金網製造が使い捨て焼き肉金網開発

1998.08.03 157号 22面

【大阪】焼き肉で使用した金網は、油や食材のカスがこびりつき、処理が難しいため、焼き肉店では強力な洗剤を使用して洗い落とす処理をしているが、洗剤が強くて洗浄者の手が荒れるなど大変な手間になっている。しかし、衛生度合いは店の評価にもつながってくるため、ないがしろにできないところ。そこでこういった問題の解決策として登場したのが、永田金網製造(株)(本社=東大阪市、Tel06・721・9751)の「使い捨て金網」(写真)。

使い捨てだと不経済と思われがちだが、メリットは大きい。通常の金網は、水や洗剤を大量に使用し、時間や人手もかかり大変で、環境汚染の問題もある。網は何回も使用すると黒くなったり線が外れてしまう。洗浄機は場所をとるだけでなく、網目に詰まった汚れは落ちにくく網が割れるなどの不便なところもある。

こうした点を考慮すると、トータルコストの面では使い捨てが断然安い。資源の無駄と思われるが、今は分別回収で金属類としてリサイクル率も高く、同社でもまとまれば回収するシステムを運用している。

同社は、専門メーカーとしてユーザーニーズに合わせた形や大きさの金網を直販し、どこよりも安価で提供できるノウハウを確立している。素材も鉄からステンレス、亜鉛、ユニクローム、電解の各メッキの商品を提供している。

使い捨て金網は、ブリキや鉄枠に鉄線を使用し、亜鉛とユニクロームメッキを施したもの。商品はちゃちなものでなく、市販されている金網と同じ。家庭ではワンシーズンは十分耐えられる製品。また、生産時には他社では使用していない殺菌抗菌効果があるといわれているパーム油を使用するなど、衛生面でも配慮されている。

経済的で、何よりもたった一枚の網で、店のイメージアップにもつながる使い捨て金網は、焼き肉店にとって朗報である。

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