日清製油、植物油の新カテゴリー「健康オイル」発売へ
日清製油(株)(東京都中央区、03・3206・5188)は2月17日から全国で、いろいろな植物油の理想的な組み合わせで、現代人の偏りがちな食生活の栄養バランスをおいしくサポートする健康オイルの新カテゴリー商品として二種三アイテムを発売、新しい植物油の提案をする。
高齢化の進展や食生活の偏りによる生活習慣病が問題となっており、食生活の栄養バランスが崩れることにより老化の促進やガン、動脈硬化、心臓病などの病気の原因となることがある。健康的な食生活のために、毎日摂取する植物油の質と量にこだわり、おいしく食べて、しかも健康的な生活をサポートする新しい食用油との考えで開発した。
発売するのは、三つの抗酸化成分をバランスよく含んだ「日清バランスオイル抗酸化アップ」(六〇〇g×一〇×二)、オレイン酸、リノール酸、リレイン酸をバランスよく含み、肉食中心で偏った脂肪酸バランスの調整に役立つ「日清バランスオイル脂肪酸バランス」(六〇〇g×一〇×二、一キログラム×八)でいずれもPET容器入りの三アイテム。
日本人が一日に摂取する脂質量は、平均で約五八g(平成5年)。そのうち植物油脂、マーガリンなど見える油が二七%、穀類、肉類、魚類など見えない油が七三%を占めており、また、動物油脂は一日に約一〇gを摂取しており、総脂質摂取の一三%となっている。こうした中、厚生省でも健康的な食生活のために、「脂質」の量と質の両面からの「バランス」に対する配慮が重要と指摘している。
「日清バランスオイル抗酸化アップ」は、食用菜種油、食用ごま油、ビタミンEを原材料にしたもので、悪玉コレステロールを抑制するといわれるオレイン酸を約七〇%含んでいる。ビタミンEは一〇〇g中、約八〇ミリグラム、抗酸化成分ゴマリグナンを約五〇ミリグラム含んでおり、高オレイン酸キャノーラ油と生搾りのごま油(無臭)にビタミンEを配合しており、くせのないおいしさが特徴。
ターゲットは四〇歳以上で、高齢化になるにしたがい、抗酸化力は衰えていき、抗酸化力の低下は生活習慣病の原因になるといわれる。一日の植物油の摂取量(約一〇g)で、ビタミンE八ミリグラム(成人男子一日の目標摂取量・厚生省指針)、ゴマリグナン五ミリグラムを摂取できる。また、これらの抗酸化成分を油と一緒にとることで効率よく体に取り入れることができる。
「日清バランスオイル脂肪酸バランス」は、食用菜種油、食用トウモロコシ油、食用フラックス油(食用アマニ油)が主原料で、食用フラックス油の配合で、肉食中心で不足しがちなリレイン酸を補強できる。オレイン酸とリノール酸のバランスも肉食中心の食生活に合わせた設計になっており、高オレイン酸キャノーラ油とコーン油も配合しており、揚げ物、炒め物から生食まで、あらゆる料理をおいしく仕上げるなどの特徴を持つ。
ターゲットは、二〇~四〇歳代で肉食中心の食生活をしている人で、脂肪酸バランスは厚生省の指針である「日本人の栄養所要量」(第五次改定)に基づいている。
価格はオープン価格であるが、シリーズ合計で平成11年度三〇億円の販売を目標にしている。同社では、おいしい治療食などの分野の研究を進めており、積極的に商品開発を進める方針である。