サッポロビール、樽生と同じ泡立ち「ドラフトギネス」330ml発売

酒類 1998.06.19 8385号 3面

サッポロビール(株)(東京都渋谷区、03・5423・7204)は26日から、開缶するだけで樽詰めギネスと同様のクリーミーな泡が出来上がる「ドラフトギネス」三三〇ミリリットル缶を発売する。まず北海道で26日から、今夏には全国で発売、初年度目標八万ケースを予定している。これを受けて、ギネス商品を取り扱っていた日本ビール(株)では同商品の輸入販売を中止する。

同品は、缶を開けると缶底の「ギネス・オリジナル・ドラフト・システム」と呼ばれる装置に閉じ込められていたギネスと混合ガス(窒素ガスおよび炭酸ガス)が一気に噴出し、缶の中できめ細かい泡をつくることができる。樽生ギネスと同じようにクリーミーな味を再現できる画期的商品として、世界各国で好評を得ている。また家庭でも樽生が楽しめるとして、家庭用市場での需要開拓も視野に入れる考えだ。

同社では、ビールをグラスに注いでから充填機で空気を注入、窒素ガスを拡散させる「ロンドンパブギネス」も販売しているが、「ドラフトギネスの方が泡状態がよく、おいしく提供できることが実証された」ことから、「ロンドンパブギネス」は終売、同品に切り替える。

また、これまで同品三三〇ミリリットル缶および四四〇ミリリットル缶の輸入販売を行っていた日本ビールでは、サッポロビールの決定を受けて「三三〇ミリリットル缶のみ発売を取りやめる」方向だ。同社では「四四〇ミリリットル缶が主流なので、ダメージはない」としている。

▽容器=三三〇ミリリットル缶(ダンボール入り一函二四本=四本パック×六)▽価格=一本三五四円、一函八四九六円

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