東海漬物、合成保存料・着色料を排除 2月に「新キューちゃん」発売
合成保存料、合成着色料を使用せず、パッケージデザインを一新した「きゅうりのキューちゃん」=写真=が、2月初旬から小売店頭にお目見えする。
東海漬物製造(株)(愛知県豊橋市、0532・45・2175)の「きゅうりのキューちゃん」は一九六二年(昭和37年)発売以来、同社の主力商品であるだけでなく、漬物業界の代表商品であり、キュウリ刻み漬製品の代名詞となっているが、ますます高まる消費者の「安全・安心・健康」ニーズに対応しようと、同社では三年前から一層の品質改良に向けた設備投資、品質投資を行ってきた。九五年には賞味期限の導入に備えて、「キューちゃん」専用工場の能力を一・四倍(日産二〇万袋)に増強、九六年には工場のクローズド化、異物除去システムの見直し、サニタリーシステムの構築、清掃クリーン化のための社員教育などの環境衛生投資を行い、生産ラインの菌数管理を強化した。九七年は仕上げの年として、試作レシピに基づく商品テストと品質投資が行われた。
生産工程でさまざまなリニューアルを行ったが、とくに、保存料を使用しない生産体制を確立するために、スチーム殺菌機を導入したのが大きな特徴である。冷蔵庫で低温殺菌後自動包装された「キューちゃん」を整列投入し、スチーム殺菌することによって、殺菌温度・時間が安定、それが「新キューちゃん」の誕生につながった。
パッケージデザインも一新、おなじみの「Q」のマークを袋の中央に大きくデザインしており、「キューちゃん」のロゴをシンプルに強調したものとなっている。