宮崎県酒造が本格焼酎の「幸蔵」を発売、かめつぼ造りが復活
【大阪】O157中毒が影響してか、酒類の販売量も芳しくない業績推移となっているが、数年来好調の「合成清酒」「焼酎」「果実酒」「リキュール類」「雑酒」の上伸は続いている。それら好調な酒類の中にあって乙類(本格)焼酎の西高東低傾向も相変わらず続いており、「こだわり居酒屋」が地方名酒を品揃えするのにならって、特色のある焼酎を取り揃える店も増加中。この状況に、九州各地の蔵元も一層活気づいており、長期貯蔵ものをはじめとするさまざまな高品質焼酎を造り出している。
宮崎県酒造(株)(宮崎県串間市、0987・72・0305)は、本格焼酎の原点とも見なされる「いも」にこだわり、「伝承かめ壷造り」を復活させ、新しいファンを創造している。
土中に埋めた「かめ」は、醸造時にも貯蔵時にも不思議な効能を発揮し、大地から生まれたサツマイモが「かめつぼ」で焼酎になり、また「かめつぼ」で大地に抱かれて眠り、そして目覚めた時には素晴らしい本格焼酎の誕生となる。こうして生まれた本格焼酎「幸蔵」は、「生(き)で呑(や)って旨(うま)い焼酎」「こんな焼酎がほしかった」の評価を広げており、ファンも急増中である。
伝承かめ壷造り「幸蔵」▽原材料名=サツマイモ、コメこうじ▽アルコール度数=二五度▽希望小売価格=一・八リットルびん・一六五〇円、七二〇ミリリットルびん・九〇〇円