チチヤス乳業、次世代型超機能性ヨーグルト「シムバランス」発売
チチヤス乳業(株)(広島県佐伯郡、0829・56・1111)は、五種類の乳酸菌の配合により生体防御力・免疫力を高める次世代型超機能性ヨーグルト「シムバランス」(容量・小売希望価格=一四〇gで一五〇円と九〇g・二連で二〇〇円、アイテム数=四種類)をトニー社とチチヤス乳業で共同研究・開発した。トニージャパン(株)から順次全国で発売、関東地区は5月上旬から発売している。初年度販売目標は末端価格で五〇億円を目標にしている。「シムバランス」は同社が昨秋、一〇〇年近い歴史をもつスイスでナンバーワンのヨーグルトメーカー、トニー社と提携し誕生した商品。
同品は乳酸菌が単に腸まで届くだけでなく、配合している五種類の乳酸菌や自然繊維がそれぞれ互いの良いところを引き出し合いながら相互に作用する。その結果、体内にある生体のバランスを整えていく働きをし、人体の免疫力そのものを高める支援をする。ネーミングの「シムバランス」の「Sym」は“整える”を、「Balance」は“生体バランス”を意味している。
五種類の乳酸菌では、(1)抗菌物質を生む「ラクトバチルス ロイテリ」(特許出願済み)(2)免疫システムを活性化する作用のある「ラクトバチルス アシドフィラスLA‐5」(3)免疫抗体システムを強化し他の乳酸菌を活性化する「ラクトバチルス カゼイ」(4)乳酸菌を元気なまま腸に届ける「ビフィズス菌ロンガム」と「ビフィズス菌ビフィダム」(5)乳酸菌を活性化する自然繊維「イヌリン」が、「シムバランス」には配合されている。
これまでもビフィズス菌など腸まで届く乳酸菌を使ったヨーグルトは日本でもおなじみ。これは「プロバイオティカ」と総称される。胃に入ると胃酸のために不活発になるブルガリア菌などを利用したヨーグルト(第一世代)が進化した第二世代のヨーグルトともいわれている。
だが「シムバランス」は二つ以上の菌が喧嘩せず、仲良く互いの長所を生かしながら生きており、日本初の「シムバイオティカ」(生体内活動物質)と呼ばれている。「届いて」「さらに生体メカニズムに作用していく」第三世代のヨーグルトだ。
また機能はもとより、乳酸菌の特別な配合は、酸味を抑えたくせのないさわやかなおいしさをも表現した。さらに新技術の「もぎたてプレミアムフレーバー」により、新鮮なフルーツだけがもつ香りと味わいを凝縮している。フレーバーもプレーンタイプに加え、ストロベリー、アセロラ、ピーチの四種類。今後もトニー社との研究開発で四種類に数々のバリエーションアップを図る予定だ。