緑茶特集 絵師がんばる 茶見世の看板娘「笹森お仙」 絵師も走らす明和の美人
明和年間(一七六四~七二年)江戸に“明和の三美人”といわれた娘がいた。楊枝見世の柳屋お藤、大和茶屋の蔦屋およし、それに谷中・笠森稲荷神社境内の茶店鍵屋の娘お仙である。 笠森お仙は父五兵衛の手伝いをして店に出ていたが、一三歳頃にはその美貌が評判となり、笠森神社にはお仙目当ての参詣客がひきもきらない有様だったという。柳腰のスラリとした美人を描き続けた浮世絵師・鈴木春信がこの評判を聞き、三〇数種に及ぶお仙の錦絵を描いて売り出したことがさらに評判を呼び、錦絵だ
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