全国緑茶特集2024
2024.12.09今年の緑茶をめぐる市況は前年に続き、新茶取引で高値を付けるなど、好調な滑り出しを見せた。特に抹茶原料の輸出は農林水産省の支援などで拡大基調が続く。(宇佐見勇一)
福寿園は11月26日、国内外の観光客に日本茶文化の魅力・山城茶問屋の文化を伝える施設「福寿園山城館(京都府木津川市)」の竣工(しゅんこう)に加えて、福井正憲会長の「米寿」「世界旅行記(全12巻)上梓」を祝し、「福寿園 三つの慶事祝賀会」をウェスティン…続きを読む
◆関西エリアメーカー動向 日本緑茶発祥の地である京都府宇治田原町に本社を構える木長園の林長史会長は、地域・業界が一丸となった原料生産力の向上を訴える。背景にあるのは海外での最高級品を中心としたハイグレードクラスの抹茶需要の増加だ。林会長は「もともと…続きを読む
◆関西エリアメーカー動向 丸久小山園では「宇治抹茶」のブランド価値を守るため努力している。近年急増する抹茶需要が、従来の供給能力を上回っていることから、海外産の抹茶や粗悪な模倣品が日本のものと誤解され国内・世界に広まることを懸念している。 実際に…続きを読む
◆関西エリアメーカー動向 山城物産は「美味(おい)しい緑茶割り普及協会」の設立や、8月1日を「緑茶ハイを楽しむ日」に制定(日本記念日協会により正式登録)するなど、西日本を中心に緑茶ハイの普及に尽力している。同社では関東地方や静岡県などの若年層が、度…続きを読む
◆関西エリアメーカー動向 つぼ市製茶本舗は11月1日に万博公式ライセンス商品「EXPO2025 特選利休の詩ティーバッグ」(税込み200円)の販売を開始した。2025年の大阪・関西万博を盛り上げるため、大阪産(もん)にも選ばれている同社看板商品「特…続きを読む
◆関西エリアメーカー動向 宇治の露製茶が9月から発売している「伊右衛門お濃茶抹茶ラテ120g袋入」が好評だ。同商品は「抹茶にこだわった本格派抹茶ラテ」をコンセプトに、同社のこだわりを詰め込んでいる。抹茶は福寿園茶匠がラテに合うものを厳選。抹茶香料不…続きを読む
◆首都圏・東海エリア動向 静岡県掛川市の製茶機械大手、カワサキ機工の今期(25年8月期)ここまでの業績は抹茶原料のニーズが強まっている影響を受け、国内向けのてん茶加工関連の設備・装置が売上げをけん引し、好調に推移している。 11月現在、来春までの…続きを読む
◆首都圏・東海エリア動向 西尾市の茶商である松鶴園は今期(25年2月期)から、海外での抹茶需要の高まりが地元の茶農家が置かれている現状の打開につながるとして、米国市場を中心に輸出を本格化させた。 今後は中東や東南アジアにも販路を広げ、ハラール認証…続きを読む
◆首都圏・東海エリア動向 伊藤園は、お茶の「おいしさ」「すこやかさ」「たのしさ」を訴求し、緑茶リーフ市場のさらなる拡大に取り組む。今期も、引き続き伸長するティーバッグ(TB)やインスタント製品(パウダータイプ)などの簡便性製品の強化に注力する。加え…続きを読む
●国内外へ積極的に魅力発信 静岡県や浜松市、日本茶業中央会などで構成される「第78回全国お茶まつり静岡大会実行委員会」は、11月2日と3日の2日間、第78回全国お茶まつりを浜松市で初めて開催した。2日に浜松市福祉交流センターで開催された式典で中野祐…続きを読む