盛田、新「ねのひ」3品発表 清酒部門見直し、ロゴも現代感覚に
【名古屋】盛田(株)(名古屋市中区、052・203・5371)は二〇年にわたり使用してきた「ねのひ」のロゴタイプを改定し、その新「ねのひ」を使用した特撰、上撰、佳撰の一・八リットル三品を、10月26日から全国発売する、と発表した。
同社は平成4年2月に食品部門の「ヤマイヅミ」ブランドを「盛田」に変更したが、市場でも理解され、消費者にも受け入れられている。
「ねのひ」については、昨年から清酒市場で生き残り、そのうえ市場を拡大していくにはどうすべきか構想を練ってきた。そのなかで、種々改善すべき問題点が浮かび上がってきたため、二一世紀へ向けて清酒部門を見直し、改善していくことを決断したもの。その第一ステップとして、現在使用している「ねのひ」の文字ロゴタイプを現代の視覚・感性に適合するようにリファインし、力強さと親しみやすさを表現した。今後はこの新ロゴタイプを広告宣伝および商品に使用していく。
また、今回新発売する特撰、上撰、佳撰の「ねのひ」一・八リットルについては(1)「ザ・ねのひ」ともいうべき商品の開発(2)盛田三三〇年の酒造りの伝統を基盤とし、消費者の嗜好にマッチした酒質、味わいを持つ新製品の開発(3)「ザ・ねのひ」ともいうべき商品を発売することにより、流通各社に盛田が変化をしようとしていることを理解してもらい、「ねのひ」ブランドの一層の浸透の図れる商品の開発‐の三点を念頭に企画した。特にラベルについては、新しい「ねのひ」のロゴタイプを使用し、店頭での統一感と親しみやすさを際立たせ、消費者に特撰、上撰、佳撰を選んでもらいやすくした。
特徴は(1)特撰ねのひは、酒造好適米である五百万石を七〇%以下に磨き、入念に醸造した芳醇ですっきりとした喉ごしの本醸造酒(特別本醸造酒)(2)上撰ねのひは、上質の酒造米を丁寧に磨き、じっくりと醸造した、ふくよかな香りと甘・辛の調和のとれた、まろやかな味わい(3)佳撰ねのひは、糖類を一切使用せずに穏やかに醸造した、ほど良いコクと爽やかな喉ごしの良さ‐など。
価格は特撰卸一六七一円、小売二二三〇円、上撰卸一四五三円、小売一八九〇円、佳撰卸一二九七円、小売一六五〇円。いずれも六本P箱入り。既存品については順次、新ロゴに切り替えていく。
同発表会は16日、同本社で在名専門紙代表を招いて行われた。
盛田英粮副社長の話 今年は当社にとり創業三三〇年という記念すべき年にあたる。また来年1月には新本社も竣工する。しかし、この伝統に甘えることなく、さらに精進して参りたい。今回の清酒部門の見直しについて、当社の清酒事業に対する意気込みをご理解いただければ幸いだ。