キリンビール、米最大配合生ビール「日本ブレンド」4品種2月上旬から順次全国発売

酒類 1993.01.11 7481号 2面

キリンビール㈱(東京都渋谷区、03・5485・6155)は7日、米をたっぷりと最大配合(同社比)した新製品「キリン生ビール・日本(にっぽん)ブレンド」四品種を2月上旬から首都圏を皮切りに順次全国で新発売する、と発表した。

「キリン生ビール・日本ブレンド」は、日本のビールがうまい理由のひとつとして米に着目し、麦芽に厳選された米をたっぷりブレンド、「さらっと爽快なうまみ」のある商品。アルコール度数は約五%。四品種の容量と小売価格は大びん(六三三㍉㍑)三二〇円、中びん(五〇〇㍉㍑)二七五円、三五〇㍉㍑缶二二〇円、五〇〇㍉㍑缶二八五円。

ネーミングは「日本のビールのうまさ」を実感できる日本人の心に響くスケールの大きさと、「麦芽と米をブレンド」したビールであることをストレートに表現している。パッケージデザインは品質の良さとうまみを連想させるもので、落ち着いたベージュを基調に麦穂と稲穂をあしらい、商品名を骨太にしている。

広告は、身近で親しみある「日本のお父さん」「日本の夫婦」「日本の恋人」「日本のおじいさん」たちを起用し、開放感溢れる日常の生活風景を舞台として表現。ポスターは山下清画伯による情緒溢れる日本の風景を展開する。

「キリン生ビール・日本ブレンド」の開発の狙いについて、米井元一商品企画部長は「ここ数年の製法や味覚イメージなどによる差別化競争から離れ、日本のビールがこれほど多くの消費者に支持されている理由をとらえることからスタートし、そのうまさをさらに極めたビールを目指した。そこで、日本のビールのうまさに大切な役割を果たしてきた米の存在に着目。麦芽はこく味を生み、米はビールをさらっと爽快に飲みやすくするとともにうまみをもたらす。このバランスこそが多くの日本人の嗜好に合った味になっている。また、日本のビールの約九割には、麦芽に米がブレンドされている。発売する『日本ブレンド』は、通常のビール醸造米より粒が大きく脂肪分の少ない厳選された米のみをたっぷりと使用し、日本人が“日本のビールはうまい”と実感できる味わいを実現することができた」という。

同社では、「キリン生ビール・日本ブレンド」を「キリンラガービール」「キリン一番搾り」に次ぐ第三の柱に育成したいとしており、年間八五〇万ケースを販売目標にしている。

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