目指せ!生産性向上(4)トヨタ生産方式~かんばん方式とアンドン方式~
前号で生産管理の変遷について学んだが、今号はトヨタ生産方式(TPS)について述べる。その名前はあまりにも有名だが、食品産業のみならず、その本質について理解されているとは言いがたい。トヨタの副社長だった大野耐一氏が発展させたこのシステムは、かんばん、アンドン、シングル段取り、生産の平準化、1個流し、多工程待ちなど種々の管理手法から成っている。その中の「ジャストインタイム(JIT)」におけるかんばん方式と、「自働化」の考えに近いアンドン方式について述べたい。