吉原食糧、マッスル麺専用小麦粉でアスリートを支援
吉原食糧(香川県坂出市)は、協和化学工業(同)と協力し、筋肉の動きを円滑にするマグネシウム(Mg)とカルシウム(Ca)をバランスよく配合した「マッスル麺」専用の小麦粉を商品化した。運動に伴う発汗などで失われる栄養素を日常の食事の中で補えるようにと企画したもので、明確に「アスリート、スポーツ愛好者向け」をコンセプトとした小麦粉製品は日本初(同社調べ)。業務用として全国の製麺メーカーに向けこのほど販売を開始した。
栄養バランスの優れた「アスリート食」への関心が高まる中、MgとCaの効果に着目したのがマッスル麺(登録商標出願中)である。Mgは筋肉のけいれんを抑え、こむら返りを防止・改善するなど、筋肉(骨格筋)の動きを円滑にする働きがあるが、アスリートたちが日常の食事の中でMgを摂取しやすくするため、麺の中にMgとCaを1対2(京都大学糸川嘉則教授「Mgと循環器疾患」)の配合としている。ゆで麺100g中、Mg96mg以上、Ca204mg以上を含有するので「Mg、Caが豊富に含まれる麺」という表現が可能となる。規格は業務用20kg入り、オープン価格。
マッスル麺に使用する酸化マグネシウム・炭酸カルシウムは水に混ぜると強アルカリ性になり「かん水」に似た働きをする。その特徴を生かし、かん水を使用せずにラーメンのように黄色い麺と、弾力の強い食感、風味になるように仕上げている。
なお、かん水を使用しないことからマッスル麺は生麺類の公正競争規約によって、「中華麺」「ラーメン」と表示できない。その場合「かん水不使用」と表示できる。