遊び心も味わえる新製品ランキング、食のプロ注目1位は「ポテサラになるお菓子」
“食”の楽しみは、食べることはもちろんだが、ますは手に取ったとき、どんな味なのか想像したとき、調理したときなど、様々なシーンでの楽しみ方もある。そんな楽しみ方を我々に提供しようとメーカーも開発にいそしんでいるのだ。そこで今回は、“遊び心”に着目して大人が楽しめる新製品ランキングをお届けする。なおデータは、日本食糧新聞社が運営する食品業界向け会員サイト「食@新製品」から使用した。
【1位】ユーザーのアレンジからヒントを得て開発「じゃが湯りこ ポテトサラダ」
1位は、1995年発売のロングセラー商品「じゃがりこ」を、消費者のニーズに応えて商品化した、その名も「じゃが湯りこ」だ。一部の「じゃがりこ」ユーザーの中では、湯をかけてポテトサラダ風にして食べるというアレンジを楽しんでいることから開発に着手した。
カップを耐熱性にすることで直接湯を入れて調理することを可能にした同品は、「じゃがりこ」そのものとしても、ポテトサラダとしてもおいしく味わえるよう、生地に練り込む具材の種類や量を調整したという。
48gでオープン価格(参考価格170円税込)。10月21日より首都圏コンビニ先行、11月8日からコンビニ以外で発売中。全国で順次発売予定。

【2位】楽しい工作で盛り上がれる「ピノ <ショートケーキアソート><チョコアソート> ピノガチャパッケージ」
2位は「ピノ」のアソートタイプだが、パッケージを使って個包装の「ピノ」専用のガチャがつくれる、大人のための工作アイテムだ。好きなフレーバーを平等に、楽しみながら分け合うとともに、楽しいコミュニケーションのきっかけを提供したいという思いから発売された。
新フレーバー<ショートケーキアソート>も加わり大変魅力的なラインアップとなったが、ガチャを作成するのに2箱必要な点は、まさに“大人のための”アイテムだろう。
<ショートケーキアソート><チョコアソート>ともに各10ml×24粒で550円(税別)。11月4日より全国で発売中。2020年2月頃までの期間限定。

【3位】地元で愛される味を再現「ポテトチップス <ベスビオスパゲッティ味>」
3位は、47都道府県の“地元ならではの味”をポテトチップスで再現する“ラブ ジャパン”プロジェクトで、群馬県を代表するフレーバー。地元を愛する人からインターネット上で募集した味案をもとに、群馬県庁で地元を愛する人と一緒に味やパッケージを決定。
ベスビオスパゲティとは、イタリアンファミレス「シャンゴ」の社長関崎省一郎氏が開発したパスタで、県内のその他イタリアンファミレスでも食べられる定番の味だ。トマトソースをベースに、魚介類とニンニクが入っており、唐辛子を利かせたピリ辛で濃厚な味が特徴。
55gでオープン価格(参考価格130円税込)。11月18日より群馬・茨城・栃木・埼玉・千葉・東京・神奈川・山梨、同社アンテナショップで数量限定で発売中。12月下旬までの期間限定。

【4位】常温保管可能で好きな時に簡単調理「ストックポーク」
4位は、好きな大きさや形で、好きな時にパパッと簡単調理可能なボロニアソーセージ。加熱済み、調味済みなのでそのまま使用できるのがポイント。常温保管可能なため、冷凍で保管されていた肉を解凍する手間もかからないのは、時短調理が好まれるイマドキアイテムといっても過言ではない。
さらにパッケージが、これまでのボロニアソーセージとは異なりオシャレなデザインで、キッチンに置いていても“映える”のは女子好みの遊び心か。
336gで546円(税別)。9月20日より沖縄・奄美を除く全国で発売中。

【5位】仲間で何味かを想像して食べたい「きのこの山 <謎のホワイト>」
5位には、いったい何の味か食べてみるまで分からない、<謎のホワイト>味が「きのこの山」から登場。同シリーズはこれまでにもフレーバー展開やサイズ展開などで消費者を楽しませてきたが、ついに、食べるまで味が分からないというサプライズ商品を投入した。
このミステリアスなきのこの山の正解は、箱の中に記載されている。発売前にはTwitterで同品の味を予想するイベントや謎解きツアーなども展開されており、SNSを駆使した販促は若年層からの支持も得ている同品ならではといえよう。
64gで216円(税込み)。9月17日より全国で発売中。

以上、食のプロが注目する「オトナのための遊び心満載な」新製品ランキングをお届けした。SNSを駆使した話題作りや商品開発、コミュニケーションツール、さらには調理の手軽さなど、どのアイテムも今時の消費者像が浮き彫りとなった形だ。食べることだけが食の楽しみではない。あらゆる角度から“食”の楽しさに向き合いたいものだ。