ふぞろいゴーヤを活用したモヒートスムージーで宮古島の生産者を応援

「ゴーヤスムージーモヒートフレーバー」

「ゴーヤスムージーモヒートフレーバー」

沖縄県宮古島のゴーヤ生産支援を目的とした冷凍スムージーパック商品化のための資金調達として、企画プロデュース会社New Maxx Tokyo Inc.がクラウドファンディングサービスでゴーヤスムージープロジェクトの支援を募っている。味は良くても規格外でふぞろいのものは市販されにくいというのがゴーヤ市場の現状。それを打破する一つの案がモヒート風スムージーだ。

同プロジェクトを率いる山口寛之氏は自他共に認める「沖縄LOVER」である。毎年夏になると宮古島の民宿で休暇を楽しんでおり、ある日そこで真っ黒に日焼けしたオジー(お爺ちゃん)に畑で獲れたばかりの最高においしいゴーヤを振る舞ってもらった。「このゴーヤを全国の人に知ってもらいたい」とは思ったが、そのままPRするのではなく、ゴーヤ独特のシュールさを払拭し、スペックの高さを生かす方法として出た答えがスムージーだった。

複数の加工メーカーとゴーヤスムージー案のやり取りを交わし、最終的にNew Maxx Tokyo Inc.は福島県白河市に拠点を置く農産物加工工場「しらかわ五葉倶楽部」とパートナー契約を結んだ。鮮度と品質を最高レベルで保存することが可能な瞬間冷凍式のトンネルフリーザーを使用し、最高の状態のゴーヤをフリーズ加工している。

おいしくて飲みやすいゴーヤモヒートスムージーを生むため、2018年夏から料理研究家のアドバイスを受け、人気ブロガーを集めた試飲会を開くなどで意見を聞いた。山口氏が友人のキッチンカーを借り代々木公園でのフェスでゴーヤスムージーを提供した際、「すっきりとしたモヒート」や「おいしい」などの感想を得られた。2019年12月には香港での沖縄ヨガ旅リトリート訴求イベントで、試作品のスムージーを提供。高評価を受け、観光地としてだけでなく沖縄の特産品のPRにも貢献した。

ゴーヤのビタミンC含有量はレモンの約2倍で、整腸作用に有効な不溶性食物繊維もたっぷり含まれている。独特の苦味成分でもある物質モモデルシンは20種類以上のアミノ酸で構成されており、整腸作用や血糖値を整える効能が期待される。ゴーヤチャンプルーでは有名なゴーヤだが、栄養価値はあまり全国的には認知されていない。

自宅で楽しめるモヒートフレーバーのゴーヤスムージー冷凍パックはクラウドファンディングサービス「READYFOR」のプロジェクトページから、応援という形で通販購入できる。特典の種類は8種類あり、同ブランドのポップなオリジナルキャラクターがプリントされたTシャツやキーホルダーなど。

宮古島のおいしいゴーヤを知ってもらい、顧客の健康を支えることにより、生産者と消費者の喜びを相互に実現することが、ゴーヤモヒートの大きな目標である。

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