新型コロナ:ファンケル、自社ECサイトでマスク販売 中国国営企業から調達
ファンケルは12日、自社ECサイトを通じて不織布マスクの販売をスタートした。
中国国内の健康食品販売代理店で、北京に本拠を置く中国国際医薬衛生有限公司(国薬国際)から調達。会員・非会員の垣根を越えて販売するが、非会員は事前登録が必要で、転売や買いだめを防ぐ。
商品は、大人用と女性・子供用、大人用中国語パッケージの3種で各50枚入り。日本語パッケージ2品は会員用、中国語パッケージは非会員に向けて販売する。
価格(税込み)は、日本語パッケージ2品が3590円、中国語が3190円。送料は6月30日(予定)注文の商品まで同社が負担する。
3品とも(1)不織布の三層構造フィルターで飛沫をしっかり捕集(2)ノーズワイヤー入りでフェイスラインにしっかりフィットし隙間を抑える(3)立体プリーツ加工で鼻や口の圧迫を抑え、息苦しさを解消(4)耳に優しい軟らかゴムを採用–などの特徴がある。
できるだけ多くの人に届けるため、1回の注文は3箱まで。同社側が不正や異常な注文と判断した場合、キャンセルする。
今回、マスクの販売だけでなく、不足する医療用高機能マスク1万枚を厚生労働省新型コロナウイルス対策本部に寄贈。
また、社員が社会貢献に活用するため、毎月積み立てる「もっと何かできるはず基金」の100万円に、不足分を同社が補い、保育所の全国団体・日本保育協会に10万枚を届ける計画という。(佐藤路登世)