特集・デリバリーピザ ドミノ・ピザ、2輪バイク10台でコスト圧縮テスト開始
大阪・心斎橋店では二輪バイクを一〇台導入、デリバリーコスト圧縮を目的にテストを始めている。
創業以来、デリバリーピザのイメージづくりのため、目新しい三輪バイクによるデリバリーを続けてきた。だが、三輪バイクは価格が高いわりに故障が多く耐久性にも劣る。メンテナンス料だけで悲鳴を上げる店舗も少なくない。最近は安価で耐久性に優れる業務用二輪バイク、しかもイメージを害さないスクータータイプがいくつか登場しており、利益追求の一環としてこれらをテスト導入したわけだ。三年間様子を見てから本格導入を検討するという。
気になるのは安全面だ。二輪には危険なイメージがつきまとうのだが、「二輪はタイヤが路面をしっかりグリップするので安定感がある。回避性能にも優れている。事故と車両性能に因果関係は皆無。むしろ事故防止にはドライバーの安全教育が最も大切」(車両課)。安全面についても二輪に軍配が上がるという。
二輪バイクの導入は他社でも始まっている(詳細7面)。業態のPR的要素の強かった三輪バイクにも、デリバリーピザが市民権を得たいまは改革の波が押し寄せている。三輪バイクを打ち出した当の「ドミノ・ピザ」が今回のテストを始めたことで、デリバリーにおけるバイクの捉え方も少しずつ変化しそうだ。