#元気いただきますプロジェクトNEWS:マイファーム 生産者PR、積極的に
◇インターネット販売推進事業=マイファーム
●家庭へ国産食材のぜいたくを
マイファームは「自産自消」をスローガンに掲げ、農業を取り巻くさまざまな事業を行っている。人と自然との距離が近づく事業として(1)教育(2)栽培(3)体験(4)販売–の四つの事業を展開している。販売事業で展開するのが「やっちゃば倶楽部」だ。豊洲魚河岸の目利きが選んだ商品と全国を行脚する中で見つけた商品のお取り寄せ通販サイトで、新鮮な魚や肉、野菜のほか珍しい食材が購入できる。現在の会員数は有料会員3500人、無料会員800人。カタログは有料会員へ毎月郵送で送られ注文を受ける形で、無料会員はWebサイトを通じて購入できる。
「#元気いただきますプロジェクト」には、「人と農をつなぐ会社」として農業を取り巻くさまざまな事業を行っていることから参加。新規顧客も増え、プロジェクト参加の効果を感じている。「コロナ禍で外食に行けない分、ちょっぴりぜいたくをして、時間を楽しんでいただけるよう販売商品を検討している。生産者の方々も困っている方が多くいるので、積極的にPRしていきたい」と話す。
「やっちゃば倶楽部」の強みに、電話などによる提案型販売システムがある。例えば市場にマグロが入荷した場合、電話またはメールで会員に知らせる、昔でいう「御用聞き」スタイルを取っている。最も重視するのが、会員との関係性だ。販売者と購入者でしかない関係性を超えて、顧客の細かい要望に応えている。「アレルギーがあるからそれを抜いてほしい」「1人暮らしで食べ切れないから魚を半分にしてほしい」といった個別の相談にも対応する。人気商品はマグロ。青森の生本マグロやホタテ、秋はサツマイモや北海道産ジャガイモ、夏は北海道産ホワイトアスパラなどが人気だという。食卓をイメージし、マグロのほか、付け合せの野菜や本わさびをセットで販売できるのも強みだ。扱う食材は、ほとんどが国産となる。野菜は無農薬、有機JASの扱いを広げている。有料会員のほとんどが60歳以上だが、「ハレの日にちょっと良いものを使ってもらえるような位置付けで、若い人にも利用してもらいたい」(マイファームの小野寺理騎氏)という。
今後の展開について「コロナ禍でまだまだ気が抜けない状況が続くが、行き場のなくなった国産食材を家庭にいながら食べられる楽しい時間を作って行けるよう多角的な商品提案をしていく。引き続き『#元気いただきますプロジェクト』と共に国産食材を応援していきたい」(同)と話す。(三井伶子)