トック・ドール料理コンテスト、優勝は石田大成(ホテルオークラ神戸)氏
全日本司厨士協会(東京都港区、03・5473・7241)は2月24日、東京都新宿区の京王プラザホテルで「’96トック・ドール料理コンテスト」表彰式を開催した。
このコンテストはネスレ日本(株)の協賛、厚生省、労働省の後援、東京調理師専門学校の協力で行われ、今回で七回目。全国各地から集まった二〇人の参加者は当日、東京都新宿区の東京調理師専門学校で実技審査を終了した後、表彰式に臨んだ。
式の中で大会名誉会長の小野正吉氏(ホテルオークラ専務取締役総料理長)は「年々料理の技術は向上しているが料理コンテストでは日ごろの経験や努力がないと十分に実力を発揮できない」と述べた。さらに講評として鴨の火通しや野菜のゆで具合、盛り付けばかり懲りすぎて味に重点を置いていないことなどを指摘し、特に「料理人はデザートに関してもっと勉強しなくてはいけない」と料理におけるデザートの重要性について語った。
厳しい審査の結果、優勝は石田大成さん(ホテルオークラ神戸)。「決められた時間の中で料理を仕上げるのが大変だった。優勝なんて信じられない」と語っていた。