サントリー食品インターナショナル、新たな「憩い」提案 クラフトボスに抹茶ラテ
サントリー食品インターナショナルの「クラフトボス」はコーヒーでも紅茶でもない“ほっと一息つけるボス”として「クラフトボス 抹茶ラテ」を17日から新たに投入する。ウィズコロナにより、閉塞(へいそく)感が強まる現状下で、働く人を癒やす“濃いのに爽やか”な優しい甘さの抹茶ラテとして、憩いの味わいとひと時を提案する。
「抹茶ラテ」は、本格的な抹茶の香りを楽しめるように石臼びき国産抹茶を使用。抹茶と相性のよいクリーム原料を使用することで、濃厚で上品な乳の甘みを実現している。きめ細かい複数の国産抹茶をブレンドすることで、後残りせず飲み続けられるキレを付与しているのが特徴だ。
パッケージには“和”特有の落ち着きを感じられる、緑と白の格子柄を採用し、パッケージ正面に「石臼挽き抹茶」を配置し、中身のこだわりを訴求する。また、「憩」という文字の落款(らっかん)をデザインし、ほっと一息つけるような憩いのひと時や味わいを提案する。
6日にTKPガーデンシティPREMIUM田町(東京都港区)で開催した説明会で、柳井慎一郎常務執行役員ジャパン事業本部ブランド開発事業部長は「憩いの新定番になるよう、毎日飲み続けられる味わい設計を重視した」と語る。
「同品の開発背景には三つの要因がある。まずは、コーヒー+紅茶カテゴリーの大票田となるミルク飲料(約55%・同社推計)にコーヒーや紅茶以外での新たな提案を模索していたこと。加えて、定番かつブームとなっている抹茶ラテの人気や抹茶は日本人にとって定番の憩いであることに着眼したこと。そして、毎日飲み続けられる味わい設計や働く人の憩いのひと時を提案する『クラフトボス』らしい抹茶ラテとして提案することだ。事前のキャンペーンでの消費者からの反応も手応えを感じており、変化のストレスから開放する働く人の相棒として、新たな選択肢を提案する」と柳井常務執行役員は語った。
「クラフトボス」シリーズは21年5月までの累計販売本数が28億本を突破するなど、年間3000万ケース超のブランドに成長している。21年は5年目(コーヒーシリーズ)の大刷新として、触っておいしいボコボコボトル導入や紅茶シリーズでの活発な新商品投入により、上期(1~6月)は前年比15%増とコロナ禍でも順調に推移している。(本吉卓也)