マンネリ化するメニューを打破するレシピを模索 働く母親トレンドアンケート
コロナ禍に見舞われて2年目に突入した。新しい生活様式にもすっかり慣れ、それ自体が常識となりつつあり、人々の順応性の高さを見せつけている。しかし、「料理をする」という点においては、簡単にこの潮流にのることはできないのが現実である。自宅で過ごす時間が増えた結果、料理をする機会が増えたことで、働く母親の家事負担が顕著になっている。
悩みの1位は「献立決め」
日本食糧新聞社が運営するメニュー提案サイト「たべぷろ」では、全国の働く母親100人に「料理回数が増えたいま、夕飯作りでの困ったこと」を聞くアンケートを実施した。その結果、「献立決め」が85%、次いで「レパートリーの少なさ、マンネリ化」が55%、さらに3位に「子どもの好き嫌い」が22%という結果であった。
料理回数が増えたことで、持ち前のレシピ幅の狭さが露呈している状況だ。しかし、新しいレシピを考案する体力は残っておらず、ましてやSNS映えするメニューを作る気力もそう湧かないだろう。
<たべぷろ編集部調べ>
Q:コロナ2年目を迎え料理回数も増えたいま、夕飯づくりでの悩み事は?
調査地域:全国
調査対象:働く母親
調査実施日:2022年1月18日
有効回答数:100サンプル
シンプル調理で子どもが喜ぶレシピが人気
1月14日まで開催された「たべぷろワーママ応援レシピ2021冬賞」では、働く母親に役立つレシピを読者投票で決定した。少ない材料でしかもたった10分で完成する「カレー風味ナゲット」が最多得票となった。
このレシピは調味がマヨネーズと塩だけとシンプルなのに加えて、カレー粉を入れることで食欲増進を図っている。簡単かつ、味をイメージしやすい点が最大の特徴だ。さらにすりおろしたニンジンを具材に混ぜ込んでいるため、子どもの好き嫌いに悩む母親たちの手助けにもなる点も評価された。
ほかに注目すべきレシピとして、麻婆豆腐の素を“調味料”として使った「冬野菜のチーズタッカルビ」や、鍋にすべての材料を入れて煮込むだけで完成する「ポークストロガノフ」なども僅差で続いており、今回のアンケート結果を反映する流れとなった。
働く母親にいま必要なレシピは、決して凝ったものではない。まずは作ってみたいと思える完成図、そしてパッと見で分かる作りやすさに尽きるだろう。(たべぷろ編集長 貞苅江梨子)