アパレルに学ぶ盛り付けのヒント:東京クリエイティブサロンへの期待

2022.04.04 518号 06面
3月1日の記者会見から。実行委員会と各エリアの代表

3月1日の記者会見から。実行委員会と各エリアの代表

 今年3月15日から都内の5つのエリア(日本橋、丸の内、銀座、渋谷、原宿)でファッションを中心とした消費者イベント「東京クリエイティブサロン(TCS)」が開かれました。各エリアで開催期間が少しずつ違いますが、コア期間は3月18~27日。それぞれの街の特色を出しながら、ファッションショーやドレスコードの設定、街頭スナップといった共通の取り組みが行われ、東京から世界へ、クリエイションの力が発信されました。

 TCSは今年が3回目で、もともとはミラノの街を挙げて取り組まれてきたミラノサローネをお手本にしてきました。ミラノサローネは家具の見本市として始まり、近年はファッションやアート、食文化や音楽なども含めたイベントに発展し、100万人を集めてきた世界でも最大規模の催しです。TCSは過去2回、コロナ下で各エリアがそれぞれ実施していましたが、今回は「相乗り、横串」を強め、一体感のある祭典になりました。感染対策のため、アプリで各エリアの混雑状況を確認したり、インスタレーションで展示されるアート作品の情報も提供されました。

 一部のエリアでは飲食店や食物販も参加しました。和食に代表される日本の食文化は世界的にも高い評価を受けており、ライフスタイルを構成する重要な要素です。おしゃれをして街に出かけ、ショッピングやイベントを楽しみ、家族や友人とおいしい食事をともにする。そんな日常を取り戻すため来年以降も継続することが期待されています。

 (繊研新聞 取締役編集局長 矢野剛)

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