持続可能な食品素材「サゴ」(上)食料安保貢献に期待

粉類 連載 2023.08.21 12629号 03面
豊田由貴夫サゴヤシ学会副会長

豊田由貴夫サゴヤシ学会副会長

 世界規模で食料安全保障確保が問われる中、サゴヤシが研究者の注目を集めている。東南アジアとオセアニアで生育し、塩害や湿地、土壌の酸化に強く、気候変動に伴う洪水などにも適応できる強靱な資源植物で、化学肥料や農薬を使用しなくても、1本の幹に200kgを超えるでんぷん(サゴ)が蓄積される上、収量は1ha当たり20tを超える。そこで近年、SDGsの達成に向けた環境保全型植物として認識され始めた。日本食糧新聞では、サゴの普及が世界的な食料問題の解決へのポテンシャルを秘めていることを期待

購読プランはこちら

非会員の方はこちら

続きを読む

会員の方はこちら