貯水量が41%にまで減少している8月25日の北部ターク県のプミポンダム。この日はわずかに降雨があった=タイ気象台の観測カメラから
農業生産国タイで干ばつによる農作物への影響が懸念されている。雨期の真っただ中というのにまとまった雨は少なく、ダムの貯水量も少なくなっているからだ。タイ気象台によると、太平洋赤道域の海水の温度が上昇するエルニーニョ現象の影響とみられ、最大で来年2月ごろまで続く可能性が高いという。金融機関が試算したタイ経済への影響は最大で600億バーツ(約2500億円)に達するとされ、このうち半分を農作物が占めるとみられている。
タイの今年の雨期は5月22日に始まった