タイ、雨少なく干ばつ懸念 農作物への悪影響予想も

総合 ニュース 2023.09.06 12639号 08面
貯水量が41%にまで減少している8月25日の北部ターク県のプミポンダム。この日はわずかに降雨があった=タイ気象台の観測カメラから

貯水量が41%にまで減少している8月25日の北部ターク県のプミポンダム。この日はわずかに降雨があった=タイ気象台の観測カメラから

 農業生産国タイで干ばつによる農作物への影響が懸念されている。雨期の真っただ中というのにまとまった雨は少なく、ダムの貯水量も少なくなっているからだ。タイ気象台によると、太平洋赤道域の海水の温度が上昇するエルニーニョ現象の影響とみられ、最大で来年2月ごろまで続く可能性が高いという。金融機関が試算したタイ経済への影響は最大で600億バーツ(約2500億円)に達するとされ、このうち半分を農作物が占めるとみられている。
 タイの今年の雨期は5月22日に始まった

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