フードメッセinにいがた2023&にいがたお米未来展
◆フードメッセinにいがた2023:過去最高の出展社・来場者
「第15回フードメッセinにいがた2023」が8~10日、朱鷺メッセ新潟コンベンションセンター展示ホールで開催された。新潟を起点とする食の総合見本市で、前年の9159人を37%(3430人)も上回る過去最多の1万2589人が来場。出展社数も過去最大の488社に上り、会場は大いににぎわった。(佐藤路登世)
●にいがたお米未来展など多彩
同展は「『より良い食を求めて』~伝統から最新トレンドまで、新たな価値創造を~」をテーマに、食にまつわる地域資源や最先端情報を発信。今回、特別企画として「にいがたお米未来展2023」を初開催し、主食用米から米粉とその加工品や製粉機、コメ由来バイオマスプラスチックやライスインキなどの工業用まで、幅広い商品・サービスが並んだ。主催はフードメッセinにいがた運営事務局と新潟市で、日本食糧新聞社と新宣、カシヨ、食と花の世界フォーラム組織委員会が主管を務めた。
オープニングセレモニーでは、中原八一新潟市長が「国内外にビジネスチャンスを広げ、成果を挙げてきたこの商談会だが、不安定な世界情勢や猛暑など食や農をめぐる環境は厳しい昨今、参加される皆さんの取組みが食産業発展に寄与することを祈願する」とあいさつ。同市長をはじめ、主催者や後援団体、来賓ら15人が揃ってテープカットも行った。
出展内容は、農畜水産物から加工食品、環境に優しい容器・包装など多彩で、中でも地域産品の販路拡大を目指し、地元事業者を取りまとめて出展する地方自治体や商工団体が全国から出展し、大都市圏の展示・商談会とは一線を画す、その地域ならではの食品や食材が並び注目を集めた。
強みの事前マッチング制個別商談は、3日間で106商談に上り、参加したバイヤーから「こんなに多くの出展社と出合えるとは」「対面で話して試食できる貴重な機会」「ビジネスの本格的な回復を実感した」などの声が聞かれた。